【ライブ動画】ジャズピアノてどんな音?どんな演奏?実際の演奏を聴いてみよう!

東京でジャズピアノレッスンをしています、『河野祐亮ジャズスクール』の河野祐亮です。

ジャズピアノをこれから始めてみたい!と思っても、ピアノでジャズを演奏するってどんな感じで演奏するものなのか、どんな音になっていくのか想像がつかないという方は多いと思います。数々のジャズの名曲の原曲を聴いてみるのが一番良いのですが、歌であったり管楽器であったりピアノではない楽器が主役だったりすることも多く、弾いてみたい特定の曲があったとして

「あの有名な曲をジャズピアニストが演奏するとどんな演奏、音になるのだろう」

と考えたことはありませんか。そこで今回は、わたくし河野が先日とある高級ホテルのイベントに出演させていただいた時の演奏を録画してきましたので、今回の記事では実際の演奏を聴いていただき、具体的にジャズピアノの音や演奏の雰囲気のイメージを掴んでいただけたら嬉しいです。自分のイメージしているジャズの音と近いのか、それともイメージと全然違った!となるのか注目しながらジャズピアノの世界に触れていただけばと思います。

目次

演奏について

①今回紹介する演奏は、ピアノ、ベース、ドラムの3人でのバンド編成です。これはジャズの演奏の中でもベーシックなバンド形態で『ピアノトリオ』と呼ばれます。

②今回ライブではメンバー全員、ライブステージに立つ前すなわち、あらかじめ何の曲を演奏するかを決めずにライブをしています。選曲はライブステージ中にジャズの名曲(スタンダード)の中からランダムで決めています。よって

→メンバー誰も楽譜を見ていません。※つまり全員暗譜している曲です。裏を返せば、いつかは覚えた方が良い曲とも言えます。

→演奏する曲の決め方も誰かが(多くはピアノ)が前奏(イントロ)を弾いて何の曲かを指示しています。(決して曲名を口で言ったりしません)

③大事なことは演奏を聴く人も演奏する人も「楽しい」こと

先入観で「ジャズって難しい音楽でしょ」と思っている人もいると思いますが…もったいない!!難しい部分もあるけど、基本はかっこよく楽しい音楽です!特にライブを聴くとそんな先入観も吹っ飛ぶことと思います。演奏していた私の方が仕事を忘れて楽しみすぎましたし、聴いてくれているリスナーの皆さんを全力で楽しませようと思って演奏していました。是非一度心を開放して無心で楽しんで聴いてみてください。

それではいってみましょう!

①Isfahan / Billy Strayhorn

まず1曲目はTake The A Trainを作曲したことで有名な作曲家Billy Strayhorn作曲の「Isfahan」です。

ここでお詫びをしたいのはこの曲は素晴らしい名曲なことには変わらないのですが、1曲目からジャズの中でとても有名!というわけでもない、隠れた名曲を演奏してしまいました..すみません。汗 ただBilly Strayhornの作る曲はコード進行もメロディも本当に美しく、多くのジャズミュージシャンを魅了しています。

②A Girl From Ipanema / Antônio Carlos Jobim

世界で1番カバーされていると言われるボサノバの名曲「イパネマの娘」です。

聴きやすい曲とは裏腹にコード進行は難しいものになっていて、特にこの進行でアドリブソロを演奏するにはしっかりとした知識や理屈の通った練習を続けないと演奏することは難しい曲です。リズムに関しても他のジャズの名曲とは違い、ボサノバというパターンで演奏されます。

③A Night In Tunisia / Dizzy Gillespie & Frank Paparelli

ジャズを嗜む方ならまず知らない人はいない伝説のトランペッターDizzy GillespieがピアニストのFrank Paparelliと共に作曲した名曲。LatinとSwingのリズムが交錯する聴き応えのある疾走感ある名曲です。その後Moanin’でもおなじみの名ドラマーArt Blakeyの演奏でも知られ多くのジャズミュージシャンが演奏しています。

④Body And Soul / Johny Green

ジャズ愛好家なら誰もが知る超名曲のバラードBody And Soulの演奏です。

またこの曲も、有名な曲でありながらもコード進行や転調が多く、演奏するにはしっかりとしたジャズの基礎力が問われる曲でもあります。コードにおけるルールや音選びの理屈を知ることで、またその美しさを認識できる名曲です。

⑤My Little Suede Shoes / Charlie Parker

ジャズの歴史を作ったと言っても過言ではない、Bebopというジャズの文化およびスタイルを確立して、今もすべてのジャズミュージシャンが学ぶべき基礎を産んだジャズジャイアンツCharlie Parker作曲の、少し可愛らしい雰囲気の曲調の名曲。リズムもラテン、カリプソのようなビートの上で演奏する少し変則な曲。しかしコード進行はいたってシンプルなので演奏する人のジャズのアイディアや力が試される名曲です。

⑥Confirmation / Charlie Parker

ジャズの歴史における偉人であるジャズジャイアンツのCharlie Parker作曲の名曲です。『メロディでコード進行を表現する』というビバップの大事な要素を学ぶことができる、我々現代のジャズ学習者に与えてくれた大きな大きな遺産である(と私は思ってます)コンセプトで作られたメロディーの曲。メロディもコード進行もビバップというジャズの大事なスタイルやエッセンスが詰まった曲なので、何度もメロディを弾いてジャズを知ろう!

⑦Take Five / Paul Desmond

ジャズピアニストDave Brubeckのアルバム「Time Out」に収録された超有名曲。おそらくジャズを知らない人でもこの曲は知っているという人も多いと思います。ただ作曲はDave Brubeckではなく、サックス奏者のPaul Desmond。彼の音色は世界一美しいと称されるほどこの曲を含めてアルバム全編で素晴らしいサウンドで演奏しています。五拍子の曲なのでTake Fiveというタイトルなのでしょうが、初めて演奏される方はリズムも複雑でかつ調も♭が6つもついているのでかなり苦戦すると思います。

⑧Take The A Train / Billy Strayhorn

最後は1曲目に紹介したBilly Strayhornの、これもまたジャズを知らない人でもこの曲は知っているという人も多いのではないかという程の有名曲Take The A Trainです。Duke Ellingtonのビックバンドのために書いた曲なので、この曲はビックバンドでの演奏でもよく耳にする曲です。Whole Tone Scaleというジャズ特有の珍しい音階もこの曲で学ぶことができます。

ジャズのサウンドを聴いてみて

いかがだったでしょうか。自分のイメージしていたジャズピアノの音と近かったでしょうか。それとも全然イメージと違った!と思った方もいらっしゃったでしょうか。

今回初めてジャズを聴いたという人からすれば、どこが曲の本編のメロディでどこからがアドリブなのかがよく分からないという方もいらっしゃるとは思います。でも大丈夫です!まずは何も考えずに「あ、なんかかっこいいな。好きだなこのサウンド。」くらいに思ってもらえたらきっともっとジャズを好きになってもらえると思います。

※参考までにここまでの曲たちはどうやって演奏しているのか、どんなことを学んで弾けるようになっていくのかは以下の記事も併せて読んでみてください。

今回とりあげてきた曲のようなジャズの名曲たちを演奏してみたい、ジャズピアノを始めてみたい、人と一緒に演奏してみたいと思っている全ての方にジャズの世界は本当におすすめです、ジャズの世界はとても楽しいですよ!

是非一度、当教室の無料体験レッスンに気軽にお申込みください。皆様からのご応募お待ちしております。

河野祐亮ジャズスクール

東京都板橋区 ジャズピアノのレッスンを中心に音楽を楽しめる教室です。小竹向原駅徒歩3分。

ジャズピアノ、クラシックピアノ、キッズピアノなど皆様の演奏してみたい音楽に合わせてレッスンをしています。オンラインレッスンにも対応しています、無料体験レッスン受付中ですので気軽にお問い合わせください。

2014年秋にNYから帰国して2025年1月現在に至るまで、およそ300名ほどの生徒様にレッスンを行なってきました。多くの方が他の楽器と演奏できるようになったり、ライブ活動をするまでに成長してくれました。中にはプロミュージシャンになってくれた方もいます。現在生徒数は80名ほど在籍していますが、入会希望者の半分はピアノ未経験の方や初心者の方ですのでどんな方でも大歓迎!人生の趣味として長く続けて いきたい方、大人の社交の場としてジャズをみんなでアンサンブルするなんていかがでしょうか。

全てのレッスン受講生を全力でサポートしています!レッスン生を募集しています、いつでも気軽にお問い合わせください。

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