オンラインレッスン(ジャズピアノ)受講に必要な環境を紹介します 続編

東京でジャズピアノレッスンをしています、ジャズピアニストの河野祐亮です。

おかげさまで前回のオンラインレッスンについての記事も各所で好評の声をいただきました。たくさんの方の閲覧本当にありがとうございました。今回はそのオンラインレッスンの続編になります。

前回の内容は主にオンラインレッスンを「発信する側(講師)の目線」の内容でした。

ただ、オンラインレッスンというのは双方向のやりとりになるので「受講生側も何か機材や環境やそれなりの準備が必要なのでは?」と疑問に思っている方も多いと思います。今回はこれからオンラインレッスンを受講検討している方に向けて、オンラインレッスンを受講するのに必要な準備や環境を紹介していきます。

目次

前提

まずオンラインレッスンというのは
『講師側からの映像と音が鮮明に映っていれば(普通に視聴できていれば)ある程度レッスンは成立する』
ということです。

仮に受講生側からの映像が不鮮明であったとしても、講師側からのレッスン内容がしっかり受講生に伝わっていれば、次回レッスンまで何をやるのか課題も把握できます。

前回の記事にも書いたように、当教室のオンラインレッスンの環境は音も映像も回線も最高品質のものを用意して開催しています。ですから受講生側の「オンラインレッスンができるかどうかの目安」として

『YouTube動画を見るのに困らないWiFi環境であれば問題ない』

ということです。動画視聴できるだけの回線速度があれば最低限レッスンとして成立することができます。つまり『通常のご家庭のインターネット環境があれば問題ないと考えています』
※逆にYouTubeを画質落として見ないと止まってしまうくらいの回線速度だとオンラインレッスンの実施は厳しいと感じます。

また、ジャズピアノレッスンの基本的な流れはこちらにも紹介している通り

①近況報告、相談
②前回課題の演奏、本日の課題の紹介
③曲を講師と一緒にアンサンブルする

になります。
どのような環境を準備したら快適に①〜③の内容のレッスンをオンラインで受講できるかを準備難易度の簡単なものから紹介していきます。

レベル1 これでほぼ大丈夫

スマートフォン(orタブレット)、スマホスタンド、ピアノ の3つのみ


ほとんどの方がスタンド以外は持っていると思うので、人によってはすぐに始められますし準備にそこまでハードルが高くないのが長所です。短所としては③講師と一緒に演奏するはできません(ある程度のレッスンが進むとアンサンブルは必要になってきます)。

※ちなみにこの環境下におけるピアノはグランド、アップライト、電子は問いません。さらにピアノを持っていない方でも初回は大丈夫です。

ただスマートフォン(やタブレット)を目線の位置の高さまで伸ばして立てられるスタンドはあった方が快適です。
さらにマイク付きイヤホン、ヘッドホンがあるとさらに快適になると思います。
これはiPadを使用した場合。画面が大きくて見やすいのでiPhoneよりおすすめです。

レベル2 一つ上のクオリティでレッスン体験

Mac iPhone マイク型オーディオインターフェイス 電子ピアノ の4つ

Macを用意できると「音」「映像」ともに外部機器を繋げて使えるようになるので、講師に自分の演奏をしっかりと見てもらうことが出来て確度の高いアドバイスや次回への課題がさらにクリアになります。この4つを揃えられるとオンラインレッスンのクオリティが飛躍的に向上します。

まずiPhoneを自分の演奏している手元を映すための「カメラ代わり」に使えます。詳しくはApple等のコチラを参照にしてください。そうすると普段話す時はMac内蔵のカメラ、演奏する時はiPhoneのカメラと切り替えて使うことができます。

そして音に関しては、マイク型オーディオインターフェースを使います。具体的に以下のものを使います。

マイクとして使うのですが(それだけでも格段に講師側は何を話しているか聞き取りやすくなるので助かります)、そしてこの機材が優秀なのは電子ピアノの音まで入力できるからです。電子ピアノの出力端子からケーブルでこのマイクの入力部に刺すことで電子ピアノの音もMacへ送ることができる(すなわち講師に向かって自分の声もピアノもクリアな音で送れる)ということになります。詳しい使い方は体験レッスン等で紹介できます。この組み合わせはコストパフォーマンスの面で見ても非常に良いと思います。

※このセッティングで音楽演奏配信をしているミュージシャンも少なからずいると思います。

※ただ、まだこのセッティングだけでは講師とのアンサンブルはできません。

レベル3日本中どこでも講師とセッションできる

レベル2に加えて ネット有線接続(LANケーブル)と「SYNCROOM」

最後に紹介したいのが、YAMAHAさんが無償で提供しているSYNCROOMというサービスです。講師と受講生の両者がこのサイトにアクセスすることで「遅延なく演奏することができます」。いわばオンラインなのに同じ部屋で一緒に演奏している感覚になります。(夢のよう!)

※そもそも電話の通話では一緒に同時演奏はできません。今度誰かと通話中にいっせーのせで同じタイミングで手を叩けるか実験してみてください。全く合わないことが実感できると思います。

そしてこのSYNCROOMを利用するために、回線速度の安定が必要になってきます。そこでWiFi(無線LAN)ではなく有線LAN接続をします。以下のものをMacに接続してLANケーブルでMacとモデムを繋ぎます。

せっかくなのでSYNCROOMを利用した際の、レッスン時の演奏を参考までに紹介したいと思います。ピアノは岡山から受講してくれています生徒様、東京にいる河野がベースを弾いています。

いかがだったでしょうか。臨場感のある演奏が出来ていると思います。SYNCROOM サービス上での録音なのでそこまで音は良くないですが、実際に演奏している時はとてもクリアに聴こえています。そしてまるでそこに講師、受講生がいるかのような感覚になれます。

確かにここまでのセッティングをするのは少し難易度が高いでしょう。が!しかし!
もしこの環境が構築できたなら、自分の部屋でハイクオリティなレッスンを受講できます。自宅と教室の距離が限りなく近くなりますね。

最後に

今回はオンラインレッスン受講にどんな準備が必要かをテーマに紹介していきましたが、結局はやってみないと分からないことが多いです。もしかしたらレベル1の環境でも十分で、もうこれでいいじゃん!と感じる方も多い気がします。なので是非一度体験レッスンで実際のオンラインレッスンの雰囲気を試してみてください。

ここまで長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!皆様からのお申し込み、お待ちしております。

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